看護師の中には、ある特定の分野で活躍している人がおり、認定看護師と呼ばれています。
特定の分野とは、例えば緩和ケアや救急看護、脳卒中リハビリテーション看護や新生児集中ケアなどがあります。
これらは病気になった人を処置するための分野であるのに対して、そもそも病気にならないように予防をするための分野も1996年に設けられました。
それが、感染管理です。
文字通り患者やその家族、医師や看護師など病院に関わる人を院内感染から守る役割を果たしています。
院内感染が起きると、その病院が正常に機能しなくなる恐れがあります。
すると、地域の医療を支えられなくなるため感染管理を担う看護師には重要な責任があると言われています。

感染管理認定看護師が感染管理の対策として行っているのが、手指衛生の徹底です。
具体的には、ウイルスが付いている手で院内の階段やドアに触れるのを極力防ぐために、しっかりと洗うこと。
また、マスクや手袋など防護具着用の徹底などを行っています。
院内では医師や看護師と患者は状態に関して会話をすることが多く、口からの飛沫やくしゃみなどを通じて感染を拡大する危険性があるからです。
そのため、防護具をきちんと着用して感染防止をするなどの指示を出します。
さらに、病院職員への感染防止教育も重要な役割の一つになります。
職員一人ひとりが感染防止への意識を高められるように、感染防止を徹底する教育を認定看護師の指導で行っているのです。
このようにさまざまな対策によって、感染が拡がらないようにしているのです。